きょうだいで実家を相続。「共有名義」で売りに出すと大揉めする理由の画像

きょうだいで実家を相続。「共有名義」で売りに出すと大揉めする理由

不動産売却

市川 貞弘

筆者 市川 貞弘

不動産キャリア12年

お客様に、頼んで良かったと思って頂けるよう、「誠実に」「正確に」「迅速に」を心掛けて日々営業をさせて頂いております。

親が亡くなり、実家の不動産を相続することになりました。

「とりあえず、きょうだい全員の共有名義で相続登記をしておけば平等だよね?」

実はこれ、不動産売却で最もトラブルになりやすいパターンです。


一見すると公平で円満に見える「共有名義」。

しかし、いざ売りに出そうとした瞬間に思いもよらない落とし穴が待っています。


今回は、なぜ共有名義での売却が揉めるのか、そしてトラブルを防ぐための賢い解決手順を

わかりやすく解説します!



共有名義で大揉めする「最大の理由」とは?

結論から言うと、「共有名義の不動産は、名義人全員の同意がないと売却できない」からです。

例えば、長男・長女・次女の3人で共有名義(持分各3分の1)にしたとします。


1. 売るタイミングや価格で意見が割れる

 長男:「早く現金化したいから、少し安くても売ろう」

 長女:「そんなに急がなくても、もっと高く買ってくれる人を待ってもいいんじゃない?」

 次女:「思い出があるから、しばらく残しておいてもいいんと思うんだけど。」

このように、一人でも「首を縦に振らない」と、売買契約を一切進めることができなくなります。


2. 手続きの手間が3倍になる

査定の依頼、販売価格の決定、売買契約書の署名・押印など、あらゆる場面で3人全員の書類・

印鑑証明・立会いが必要になります。

遠方に住んでいるきょうだいがいる場合、それだけで連絡や調整が難航します。


トラブルを避ける!1人が代表して売る「2つの解決策」

揉め事を防ぐためには、共有名義を避け、手続きの窓口を「1名」に絞るのが鉄則です。

主な方法は以下の2つです。


解決策①:「換価分割(かんかぶんかつ)」で代表者1人の単独名義にする

遺産分割協議書で「売却して得たお金を分配する目的で、代表して〇〇が単独所有する」と明記する方法です。

 メリット: 名義は1人なので、売却手続きや価格交渉が非常にスムーズ。

     売上金から税金や経費を差し引いた残りを、あらかじめ決めた割合できょうだいに送金して

     公平に分け合えます。


解決策②:「委任状」を集めて1人が代表して進める

名義自体は共有のままでも、他のきょうだいから「売却手続きに関する代理権の委任状」をもらう方法です。

 注意点: 最終的な売買契約書への署名・捺印や意志確認は名義人全員が必要になる場合が多いため、

    解決策①に比べるとやや手間が残ります。


まとめ

実家の売却は「名義をまとめる」のが円満のコツ!

良かれと思って選んだ「みんなで共有」が、かえってきょうだい仲を悪くしてしまうケースも。

実家を売却して現金で分ける予定なら、「換価分割」を活用して代表者1人の単独名義で手続きを進めるのが

一番の近道です。


不動産のお悩み、お困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください!

”不動産売却”おすすめ記事

  • 「市街化調整区域だから売れない?」そんなことはありません!売却しやすい土地の3つの条件の画像

    「市街化調整区域だから売れない?」そんなことはありません!売却しやすい土地の3つの条件

    不動産売却

  • 家と畑を売りたいのに「80万円払えば家だけ買い取る」と言われたら?プロが教える注意点と最善策の画像

    家と畑を売りたいのに「80万円払えば家だけ買い取る」と言われたら?プロが教える注意点と最善策

    不動産売却

  • 10年後・20年後も笑顔で暮らすために。動けるうちに始める「家を売って住み替える」という選択肢の画像

    10年後・20年後も笑顔で暮らすために。動けるうちに始める「家を売って住み替える」という選択肢

    不動産売却

  • 【岡崎市】固定資産評価証明書がオンライン申請可能に!土地売却の準備がグッとスムーズになりますの画像

    【岡崎市】固定資産評価証明書がオンライン申請可能に!土地売却の準備がグッとスムーズになります

    不動産売却

  • 「スマート変更登記」は便利だけどちょっと待って!売却前に自分でやると損をする理由の画像

    「スマート変更登記」は便利だけどちょっと待って!売却前に自分でやると損をする理由

    不動産売却

  • 仏壇や家具はどうする?家を売却する前の「片付け」と賢い進め方についての画像

    仏壇や家具はどうする?家を売却する前の「片付け」と賢い進め方について

    不動産売却

もっと見る